第2回 「どうしたらこの一枚に出会えるの?」
第1回目は、21世紀の幕開けに相応しく素晴らしい作品をご紹介させて頂きましたがいかがでしたでしょうか? 新コラムとして、アートの世界「芸術散歩」というコーナーを設けまして、アルスネットをご覧のみなさまへ、アートを自分の生活の一部として取り入れてもらおうということで、さまざまな角度から書いていきたいと張切っています。
アウトドアを愛するアートアンドシ−スタッフにとりましても、皆様の心・ライフスタイルのキャパシティをよりいっそう広げていただけるように、このコーナーを担当していきたいと思います。

 アウトドアを愛するみなさんは、旅先の思い出、決定的瞬間、珍重されている動植物などさまざまなものを思い出に写そうと、カメラやビデオなどの撮影機材を持ち、出かけられるのではないでしょうか?

私も被写体を問わずMyカメラを手に出かけます。この瞬間を収めたいという気持ちから無我夢中でファインダーを覗き込みシャッターを切る…。一日で数十本撮影することもありました。現像して出来あがった写真を見ることでその瞬間に帰ることができるんですよね。もちろん家族や仲間にもこの感動を伝えたい、その手段としても写真を撮ります。
みなさんは、なぜ絵画にこの話が関係するの?と思われることでしょう。じつは、その『写真』がヒントです。ここからしばし、私の体験記にお付き合いください。

南国ハワイ・マウイ島でのことです。友人とビーチでバ−ベキュ−を楽しむ(マイク真木氏も触れていたハワイの日常茶飯事、です)私の目には水平線に沈む真っ赤な夕日が写りました。私はその瞬間を逃すまいと夢中でシャッターを切りました。一時間後、現像されたものを見てガッカリ。写真はその瞬間は捉えていたものの、あの感動的な夕日とは程遠いものでした。トホホ…(みなさんにもこんな経験ありますよね)

 翌日、何の気なしにビーチ沿いに並ぶギャラリーにふらっと足を踏み入れた瞬間、ビーチで見たあの真っ赤な夕日が私の目に飛び込んできたのです。しばらくの間、私の足には釘が打たれ、耳には栓を付けられたようにその絵の前に立っていました。こんなきっかけで私はこの一枚と出会ったのです。その後どうなったと思います?その絵は現在、私の自宅の居間に掛けられています。

 壁に掛けられたこの一枚を眺めるとき、私はいつでも「あの瞬間」に戻ることができる…。まるで、ドラえもんの“どこでもドア”を手に入れたような気分です。

いかがですか?こんな出会いがあるのですよ。写真では表現できない立体感、高度な技術を駆使しても表現できない細かい描写は、その土地を知り尽くした作家がいろいろなアングルから描き得る作品ではないでしょうか? 

今回お話したました作品は前回と同様、アートアンドシーの一押し作家、イルカ・鯨・ハワイ・サーファー・環境保護活動家、マリンアートの巨匠クリスチャン リースラッセンです。
 ラッセンは哺乳動物を陸上・水中そしてSpace(宇宙)のスリーワールドに描き表現する夢のような作品を10数年前に発表し、今日の地位を築き上げました。1990年にはシービジョンファンデーション(非営利団体)を設立し、絶滅の危機にさらされている地球上の動物の保護に収益の一部を寄付しています。ラッセンは描くことで、多くの人々に地球の素晴らしさや生命の尊さを改めて感じて欲しいとの願いを絵に託しているのです。
「マウイ・ドーン」
      〜マウイの夜明け〜   



 私がギャラリ−で釘付けになった作品です。居間ではライトによって朝日から夕日を楽しむことができるんですよ!
 
「スター ゲイザーズ」
〜Star Gazers-星を見つめる〜

星を見つめるイルカの上にはオーロラが輝いています。今季はオーロラが見られる絶好のチャンス。是非この作品をきっかけにオーロラを見にいくなんて素敵ですよね。


 ©Christian Riese Lassen
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