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  6月22日 「テントの雨漏り」
 6月22日。 梅雨の季節になってきた。雨降りが続くとイヤな気分になってしまうが、これも自然のひとつだ、のんびりとかまえよう。店に来る客も少ないことだしな。
 午後、テントの雨漏りを直せないかと客人が来た。4〜5年使っているテントだけど、先日のキャンプで雨漏りがしたのだそうだ。しっかりと「雨漏りしないテント」にして、雨が降ってもキャンプを楽しみたいのだ、とこの客人は言う。なかなかいい根性しているじゃないか、気に入った、とまた1時間ほど話し込んでしまった。そう、自然の中に出かけるのだから雨でも楽しみたいよな。
 
 さて、客人のテントを見せてもらおう。本体の前にまずはポールだ。やはり、先端に泥が詰まっている。雨が降っている中で撤収すると、そのままにしてしまう個所なんだ。テント本体は後で乾かせばいいが、ポールの先端に入り込んだ泥は、その時に落とさないと乾いてからでは硬くなって落ちにくくなる。撤収の時、濡れているうちに落としてしまえば簡単なんだぞ、と注意しておいた。また、悪い癖が出たかな。
 本体を見る。こちらは家に帰ってから乾かしたと言うだけあってしっかり乾いていた。今ごろの季節だと、すぐに乾かさないとカビてしまう。特にファスナーのテープが白色だとあっという間に汚くなるんだ。この部分だけ取り替えてくれ、なんていう客人も多いんだ。
 この客人のテントは縫製が弱くなっているわけではなかった。フライシートとグランドシートの防水効果が劣化してきているだけだ。こんな時は、防水液を塗ってしまうに限る。客人は、防水スプレーを吹いたといっていたが、あれはそれほど長くは効かないんだ。使う前にサッと吹きかけるような応急処置的な使い方なら便利なんだけど。しっかりとした防水効果を持たせるなら塗ってしまうに限るんだ。
 ただ、手間はかかる。キャンプ場でテントを張って塗るというのもいいが、なにせ、すごいニオイがする。それこそ異臭騒ぎになってしまうし、周りのキャンパーにも迷惑だからできないんだ。フライシートやグランドシートの一部分を広げて塗って、乾いたら他の部分を塗るというように気長にやるしかない。
 
 ここで、小生のテントにしている、今はやりの裏技とかいう方法を教えてしまおうか。防水液を塗って乾かした後に、さらにクルマ用の液体ワックスを上塗りしてしまうんだ。これなら紫外線にも強いし、液体なら生地の間にしみ込みやすく防水効果も上がるんだ。それに、自動車用品店に行けばどこでも売っているし値段も高くないからな。経験から言わせてもらうと、使用頻度にもよるが、防水液で1〜2シーズン、液体ワックスをさらに塗り込めば最低3シーズンは問題なく防水効果を発揮している。ただし、塗るのはフライシートとグランドシートだけだ。インナーの側面に塗ってしまうと、酸欠の心配があるからだ。

 おっと企業秘密をバラしてしまったか。まぁ、いいや。雨でもキャンプを楽しんでくれる人達が多くなれば。今日はこれで片づけるか。手間を考えればやっぱり儲からないな、この商売は!!
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