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第3回:温泉の利用方法1  
     〜共同湯や旅館での入浴について〜
 温泉の施設には、いろいろなものがあります。
 日帰り入浴専用施設、旅館、共同湯、無人の共同湯、地元者専用の共同湯、野湯などさまざま。今回はそれぞれに入浴する際の注意事項について述べたいと思います。
 まず、どんな温泉でも、汚さない、後片付けをする、騒がないなどの基本的ルールは当然のことです。(これは温泉が好きな人であればその温泉に感謝し、自ずから厳守してしまうでしょう。)

 昔からの共同湯が利用者のマナーが悪いために鍵をかけて関係者の利用のみになってしまうことが多いと聞いて、とても残念に思っています。このマナーとはどんなことなのでしょうか。今回は温泉の形態別利用方法についてです。


 写真:塩原あら湯・むじなの湯(共同湯)

@日帰り専用施設

 一番スムーズに入浴できるのがこの日帰り専用の温泉施設。
 下足入れから鍵付きで、フロントに行って脱衣ロッカーの錠を借り、ところによってはタオル付にて入浴が出来ます。ここは営業時間内であれば問題なく入浴できるでしょう。そのため事前の休業日、営業時間のチェックは重要です。300円から700円くらいで入浴できます。


A 温泉旅館への1回入浴又は日帰り入浴をする場合

ここで注意をしなくてはいけないのは温泉旅館は旅館業務が主であることです。そのため日帰り入浴時間を設定していますし、設定していなくても早朝や夕刻以降で宿泊のお客様がいると思われる時間は避けたいものです。余裕のある計画をするべきです。
 また日帰り不可の旅館も多いので、観光協会や当該旅館へ事前に電話するなどが必要です。温泉の多くは旅館であることがほとんどなので私は温泉巡りの初期の頃から旅館で入浴することが圧倒的でした。

 昔は日帰り入浴が不可の旅館が多く苦労しましたが、最近は可能なところが増加している傾向にあります。ここで重要なことは、「私はお客である」と思い上がるのではなく、大地からの恵みである温泉を長年に渡り守ってきた宿に、「湯を借りる」といった謙虚さをもつことです。

 旅館で日帰り入浴されるのを躊躇されている方、もったいないですよ。本当に良い湯は老舗などにありますので、可能であればどんどん入浴されてみてはいかがでしょう。

B 番台がある又は管理人がいる共同湯

 こういう場所は地元の方の日常の風呂として利用されている場合が多いので観光客や、地元以外の人は、常連の入浴者からはすぐ判別がつきます。
 マナーの悪い振る舞いをすると、すぐに地元客の目につきやすいので、より慎重な行動を期待します。  
  

(写真:寺尾野共同湯)
  
C無人で開放している共同湯

 最も問題が起こりやすく、また個人の責任が問われるのはこの場合です。
まず入浴料金を箱などにいれます。料金を明示してある所もありますが、寸志というのもあります。ある共同湯では人が入る度に確認しているなども聞きますのでこれは確実に支払うようにしてください。入浴後はきちんと後片付けをして脱衣場の床を濡らさないように気をつけて上がります。

 ここで無人の共同湯が閉鎖されるに至った惨状を紹介します。1つは深夜に数人で来て長時間に渡り酒を飲んで騒いだ、飲食物のゴミを片付けなく散乱したままであった。また煙草の火の不始末で火災になった。
 脱衣場がいつも水浸しである、などがあります。これでは閉鎖してしまうのも尤もです。特にひどい事例は鍵を壊す、ガラスを割って侵入するなどの例も聞いたことがあります。

D 野湯について

 野湯とは自然の中に自然の状態で温泉が湧き出ている状態です。
 ここは最も慎重に温泉に対しなくてはいけないと思います。自然のままが原則ですから、改変されていれば、そのために苦労をして到達した人にもまたそれ以上に野湯という温泉の存在に対しても冒涜です。

 ゴミの持ちかえりは当然のこと。もしそうしないと徹底的に歩き、苦労してその野湯を発見した、次に続く人がゴミだらけの野湯を見て幻滅すること間違いなしです。また自然公園内のことが多いので掘削などの場合やシートなどによって浴槽を作った場合は現状復帰が原則です。


(写真:鬼首温泉片山地獄の湯)

 しかし逆に、無料開放施設や一部の共同湯で地元の人や、常連の人が閉鎖的な集団を作ってしまい自分達は「なんでもあり」のように飲んで騒いでいて、それ以外の人が来ると白い目で見て、全員が無視するところなどもあり、驚きました。これも以前になにかあったのではと思ってしまいますがやはり大変残念です。このようにならないためにも節度のある行動が必要です。

<次回に続く>
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