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第6回:北海道の温泉

今回から各地方の温泉を紹介します。
まず北海道からです。

1.998温泉  リフレッシュプラザ998 
 北海道古宇郡神恵内村大川116−1 0135−76−5100

998温泉は北海道の積丹半島の西側に位置し、強い個性の珍湯として記憶に残っています。日本第2位の食塩含有量の多い温泉です。
第5回の成分別で第2位となっています。湯は黄緑色ににごり析出物の多さにびっくりします。味覚は思っていたよりマイルドでした。カリウム、カルシウムの量が少なく舌がしびれるとか、匂いが目にしみるほどの刺激臭といったものはないです。海水を濃くしたような甘塩味です。
匂いは臭素の含有が86.7mgと多いにもかかわらず比較的弱いものでした。この多量の析出物は固化すると大理石になるという面白いもので、きれいに磨くとメノウのように美しいです。これは炭酸カルシウムと思われます。分析表にあるカルシウム分と炭酸の数値が少ないのはこれが析出した後に計量したものではないかと思われます。また味覚が甘塩味なのは4150mgほど含まれる重曹によるものです。いずれにしても成分総計50.75gの強い浴感を味わってください。












2.フンベ海岸温泉  湯小屋

海の断崖上にある共同湯。
適温(41度程度)の典型的な重炭酸土類泉で緑色、重曹の薬味強し、金気臭で私の好きな泉質であった。海岸から湧いているが塩味はまったく無い。新鮮な湯で、体に多めの微細な気泡が付く、湯本来のつるつる感はないが気泡で白くなった肌をさわるその気泡のために「ぬるっ」とする。
鄙びた小屋で時間の経過と厳しい自然を感じさせるようにトタンが錆びている。誰が設置したのであろうか、浴室内にアート的な油絵が3枚掲示してあり不思議なイメージがある。崖の上なので展望がよく、冬はスコットランドかノルウェーのような厳しい景観となるであろう。9月の訪問であったが、冬にぜひ再訪したいと思った湯であった。なお無料開放の施設なので利用は慎重にしてください。











3.帯広市内温泉   ホテルボストン 
北海道帯広市西1条南3丁目―15  0155−23−7015       

帯広市内にあるビジネスホテルの温泉。
46.8度の単純泉 総計477 毎分320リットル である。
分析表によると
Na 130 Cl 67.6 HCO3 194 HS 1.2 CO3 21.6 という
まったく普通のもの。しかし存在感があり、そうとう良い湯である。ものすごい泡付きでつるつる強し、湯の入れ方が下からなので、かき混ぜられずに源泉直接となっているのが非常に良いのである。井戸は玄関前のマンホール、偶然見えたので立ち寄ったが良い湯を発見できた。ここの源泉は帯広でも老舗で57年の掘削とのことで、現在市内に28箇所湧いたがそのなかでも一番古いものである。
ここの湯を見てほかも一斉に掘り出したそうだ。(ご主人談)掘削深さが1870メートルという深さに驚く。さて湯は黒褐色透明で鉱物苦味で芳香強しといった観察。
鮮度がよい証拠にかき混ぜると微細泡が発生しまっしろになる。裏口からホテルとは別に銭湯営業もしている。感動的な湯。










4.天塩温泉  夕映
北海道天塩郡天塩町更岸 
01632−2−3111

38.9度の強食塩泉、成分総量33.4グラム PH 7.3 と、ここまでの記述ではよくある強食塩泉と思ってしまうが、湯に入ってみると強い個性に驚いた。ドアを空けるとまず目が沁みる。
そして強烈なツーンと来るアンモニア臭が鼻腔につきささる。これはや、やばい匂いだ。掃除していないトイレの匂いに近い。
分析表の知覚的特徴の欄にも初めて見るが油のような匂いという記述を発見する。よく観察すると油臭もかなり混じっている。個性的な湯だ。油に拠るよわいつるつるもあり、個性的温泉とはここのことと言いたくなる。
黒色(40センチ)塩味+強い油味(口の中がひりひりする)アンモニア臭強しである。やはり個性的な新潟県の西方の湯に比べ味と匂いでさらに強い個性を発揮している珍湯であった。循環が残念。

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