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第8回:関東の温泉

1やしお温泉  
カントリーキャンプ場  栃木県那須郡塩原町

  有名な観光地、塩原や那須の裾野といって良い那須野ヶ原は西那須野、黒磯、塩原町に渡って平野が広がる地域で、その平野の各所に温泉が数多く涌いている。大鷹の湯、たかはら温泉、りんどう温泉、長寿温泉、などであるがここやしお温泉は印象い。59度のNa−Cl,HCO3、SO4泉で総計は1218mgと少ないが充分に個性的であった。薄褐色透明で少甘味、特に匂いがよくノーブルな鉱物臭がした。これは北海道の十勝川温泉で感じたものと同じである、モール泉だと判断した。栃木県で本格的なモール泉に出会えたのでたいへん嬉しく思った。ややつるつるする感触もあり入浴感も良い湯である。

   


2.川古温泉
 浜屋旅館   群馬県利根郡新治村

 ここはヌル湯の名湯として有名である。大きな露天風呂は混浴で毎分700リットルの豊富な湯がどんどん加えられている。しかしここの白眉は36度をぴったりと保つ内湯である、昔は半露天風呂風のL字型の 大きいヌル湯の浴槽が河原と同じレベルで地下にあったが、現在は少々小さく改修されている。しかし昔ながらの足元のレキ状玉石は踏襲されている。
 見事な不感温泉で、湯治のお客はみな1日当り8時間や10時間という長時間入浴している。私も1時間以上入ったが骨の芯よりポカポカと温かみが醸成されてきて、素晴らしい体感であった。ヌル湯の心地よさは前々から認識していたが、この体験でさらに評価を高めた。含芒硝石膏泉で、透明であるが弱い苦味、そして甘い湯の香り(石膏臭)がある。ヌル湯の良さを多くの方に知ってもらいたいと思わせるよい湯であった。

   


3平潟港温泉
 くろさわ   茨城県北茨城市      

  北茨城はあんこう料理が有名で、冬の寒い時期になるとそれを目当ての行楽客が多くなっている。また温泉を掘削して掘り当てた湯は、たいへん良いものが湧出した。そしてまさに才色兼備といったところとなった。63.8度のNaCa−Cl泉で成分濃厚な高調性のものである。茶褐色に濁り塩辛苦味のもので。特に磯の香りのような臭素が多く、近くの五浦温泉とも同系のものだ。ここ「くろさわ」は小さな桧風呂で源泉を加湯することができるので常に新鮮な湯に入れる。比較的良い利用法で好感した。

                     


4 不老山薬師温泉
  安房自然の村   千葉県館山市

 10万坪の敷地を誇る安房自然の村にある不老山薬師温泉は面白い湯は黒褐色の重曹泉で東京や横浜の銭湯温泉に見られるものに似ているがこちらはややつるつるが多く心地よい。
 面白いとは浴室にいくまで素掘りの洞窟を抜けて行くのである。たどりついた脱衣室の先は露天風呂になっているという仕組みである。また休憩所が庄屋の館と称される旧民家でいつも休憩しない私であるが、この風情に誘われてゆっくりと休んでしまった。
 また食事処のそば屋は名主の館と称し、同じく古民家の茅葺きのもので落ち着いた雰囲気となっている。
   

5 よしかわ温泉
エメラルドマリン   埼玉県吉川市

 埼玉県や千葉県の国道16号沿いは1000m以上掘削すると良い温泉が湧出する。強食塩泉でここのほかにも野田潮の湯とか東鷲宮百観音温泉や柏天然温泉などがあり同系の強食塩泉である。どこも40度以上で湧出し立派な温泉である。その中でもここよしかわ温泉は土類や鉄の感触があり、印象に残った湯であった。  総計23.2gの含有で47.4度のものが毎分1200リットルも湧出している。湯は茶褐色に濁り、強い塩味に苦味が混じると観察した。桧の内湯と露天風呂に源泉のままの湯があり嬉しい。
 
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