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第9回:甲信越の温泉

1 山梨県  光源の里温泉 
ヘルシー美里

  山梨県で最も深山幽谷といった感があるのは南アルプス中心部に至る早川上流部だろう。身延から遡ること約30キロ、奈良田温泉や西山温泉の手前に光源の里温泉がある。施設は旧小学校のもので改修されて使われている。全国でもこのように廃校利用の温泉や宿があるが、どこも木造の良さを生かしていて、また学校の造りが当時を追想させて好感できるものとなっている。さてここ光源の里温泉は浴室棟が裏手の斜面に建てられている、斜面に行く階段脇に源泉が垂れ流していて触れられる。泉質が良く含硫黄重曹食塩泉の濃厚なものである。白濁し、塩味のなかに硫黄のたまご味があり、硫黄臭の個性がはっきりと分かるものであった。すぐ横の大滝温泉は同系だがやや薄いものであった。

   


2 山梨県  笛吹川温泉  座忘

 塩山の恵林寺の近くに笛吹川温泉がある。
温泉の泉質は石膏系の単純泉で個性の少ないものであるが、ここの宿は良い。新しいが落ち着いた和風の造りと、食事処が別棟の旧民家を移設した心和ませるもので良かった。食事は豆腐料理が自慢で自家製である。浴室の奥に30mにも及ぶ人工の洞窟風呂があり、所々に仏像がおいてあり、探検気分が味わえる。私には良い思い出が多く残っていて再訪したい宿となっている。

   


3 長野県 奉納温泉     

  大糸線の姫川流域より斜面を登りついた終点にあるこの温泉は信越国境に近く、日本のチロルとよばれる高燥の地に湧出している。中土駅近くより急坂を登ると山小屋然とした温泉があった。湯は32度の含炭酸食塩重曹泉で甘塩炭酸味の良い湯である。炭酸を含む重曹泉特有の弱い濁りと、重曹と金気の混じった薬臭が観察できた。湯口では身体に泡付きが見られ好きな温泉として記憶に強く残っている。

                     


4 長野県  新戸倉温泉  国民温泉

 有名温泉地の戸倉上山田温泉は千曲川に沿って開け、温泉街を形成しているが対岸は新戸倉温泉と呼ばれ街に温泉が点在する形となっている。その中でもここ国民温泉の湯は硫黄泉の立派なもので好きである。温泉らしい硫黄臭が良く出ているのに加え、新鮮なため気泡が身体に付く。さらに湯のトロミを感じるつるつるした肌触りで印象に残っている湯であった。
   

5 新潟県  寿和温泉  ドリームタウン

 入広瀬村に湧出する湯で47度の含芒硝食塩泉の温泉である。比較的成分が濃く等調性(8から10グラム)ほどである。庭園大露天風呂があり茶色の析出物が岩にこびりついていて温泉らしい、内湯もあるがこちらがお勧めである。色は茶褐色に濁り個性的である。土類と鉄分の存在で金気土類臭のする湯は入浴時に湯の香りが漂い存在感が大きい。
またこの湯の芒硝の含有量は全国でも屈指でNa 1700 SO4 2730の量は10位以内に入るであろう。
 
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