前のページ このジャンルのTOP 次のページ
第11回: 北陸の温泉

1 金沢温泉 金石荘 

 金沢市街の海寄り、金沢港の近くに良い温泉がある。
 総計14720の濃厚な食塩泉で55.6度である。毎分363リットルの湧出で食塩以外の含有はNH4 13.4  I 2.3 Br 0.1 などである。黒褐色(45センチ)塩苦味、臭素臭強し、掛け流しの良い湯である。深い浴槽に大量の温泉があって存在感も充分であった。
強い臭素臭であるが分析表では0.1の含有しかない。不思議なことである。

                


2 金城温泉

 良い湯であった。帯広のボストンやあさひ湯でも感じたが、湯がじっと待っていて早く入って下さいと言っているように思えた。特に内湯中央は泡付きが多く、純モール系の鉱物臭がプンプンに放散されていた。
湯に入ると飽和していた気体成分が気化し身体中に泡が付く。「これが温泉の中でも最も貴重なもの」と思っている私にとって、ここは最上の部類である。また、よく観察すると山梨の碇温泉や帯広でもあった硫黄も感知され名湯と思った。
38度の含食塩重曹泉で薄褐色透明、重曹味、モール系鉱物臭+淡い硫黄臭と観察。

               


3 織田温泉 法楽寺     

 楽しい温泉である。浴室をみてすぐに気にいってしまった。13度の単純炭酸鉄泉で総計240 茶褐色、渋味、弱い金気臭という一般的鉄泉であるが寺なので浴槽が蓮の花弁形である。遊園地の回転ティーポット形のものである。
奥の壁には仏像が安置されていて、松の壁画が書かれている。寺院の金堂で入浴しているような感覚。湯はFe 33.4の立派な鉄泉。加熱かけ流しである。

              


4 神代温泉

 富山県の氷見市や高岡市の山沿いには多くの鉱泉宿が点在していて興味深い地域である。しかしここはその中でも51度の立派な温泉で総計20770 の含鉄強食塩泉という強力なものである。鄙びた宿に自噴の源泉が掛け流されている。Feを20.8含Na7878 Cl 12242と20グラム強の食塩泉で湯は濃い塩味である。成分量より塩辛く感じる強力なものであった。
浴槽は一つしか使用されておらず混浴。茶褐色濁り、(12センチ)強塩味、金気臭(臭素臭はなし)近くの頭川温泉とやち温泉はともに廃業しており残念であった。
双方ともそそられる造りの宿が残っており、特に頭川は立派な木造の温泉宿で営業していれば、逗留したい気持ちになった。
やちは超秘湯といった感じの簡素なモルタルの小さな施設。 
      
                



5 内灘放水路温泉 展望ほのぼの湯

 河北潟と金沢市内を眺める高台にあるこの温泉は良い景色である。食塩泉 42.3度 200リットル 総計7881 等調性に近いがわずかに足らず、低調性と記されるが存在感は大きい。最初サイクリングターミナルに行くがこちらが源泉100%と聞き、こちらに訪れる。
一部循環かも知れないが良い湯である。あずき色(透明度90センチ)、塩味+少薬味、臭素臭金気臭多し。Fe 1.7 NH4 26.6の成分が良く出ていてヨウ素と鉄のためかややあずき色に濁っている。

                


6 金太郎温泉

 富山の魚津市に強力な湯がある。
 金太郎温泉で大きな1軒宿のホテルで温泉に行くまで館内をずいぶん歩くかなりの大きさである。ここの湯は絶品である。
含硫黄食塩泉で弱く白濁し、塩味たまご味で硫黄臭があるよいものである。
体育館のような内湯に大きな浴槽があり湯量豊富である。露天風呂も大きな岩組みで立派である。ここで特記しておきたいのは匂いである。鉱物的な硬いイメージの焦げ硫黄臭と呼んでいるものだ。また近くの天神山温泉は強い食塩泉でまた違った良さである。

      

7 鐘釣温泉

 
黒部渓谷に沿って狭軌の黒部峡谷鉄道があり、その一帯には温泉が所々に湧出している。まず、黒薙駅には豪快な水量の黒薙沢にそって露天風呂がある黒薙温泉があり、終点の欅平の奥には、地獄地形も見られる祖母谷温泉もある。途中駅の鐘釣には沢に足元自噴の温泉があり野趣あふれる温泉がある。かつての姫川沿いにあった蒲原温泉のように渓流に向かって川岸から湯がどんどん噴出している。
川を一部仕切った露天風呂のほかに、裏の崖側には足元から湧く洞窟状の風呂もあり楽しい。88年の来訪以来行ってないが、変わらずに残っている。

    

前のページ このジャンルのTOP 次のページ