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第9回: 「僕がボーイスカウトで教わったこと」
  ボーイスカウトではいろんなことを教わったし、経験した。技術的なことだと、僕が好きだったのは火起こしとロープ結び。手旗信号は苦手だったな。全然わかんないんだよ。いつも僕だけ違う事を言ってた。

 ナイトハイクなんかも面白かった。夜10時ごろ起こされて、夜中じゅうリュックを背負って歩く。帰って来るのは夜が明ける頃。その頃は嫌でね。何でこんな重い荷物背負ってこんなに歩かなきゃならないんだ、って。それに真っ暗だから怖いんだよ、ちっちゃい時は。でも、今思い出すとすごく楽しい。なんでだろうね。

 精神面でもいろんなことを教えてもらった。「ひと度ボーイスカウトたるもの、生涯ボーイスカウトである」っていう言葉があって、それは今でも頭に残ってる。それとスローガンとして「そなえよつねに」って言葉があった。僕はその言葉が好きで、今でもやっぱりそういう気持は常に持ってる。次をシュミレーションして、こうなった場合はこうした方がいいんじゃないか、とか、もしこうなったらこうしよう、みたいなことをいつも考える。それはキャンプ以外でも全ての事においてそう思う。

ボーイスカウトっていうのは、大人が子どもを教えるんじゃなく、子どもが子どもを教える所だった。中学生が小学生を教えたり。だから自然に上下関係っていうものも教えられた。ああいうふうになりたい、って思うお手本がすぐ近くにいることもとてもいいことだった。ボーイの下の方なんかにいると、中学生がすごくカッコよく見える。
 僕達の真新しい制服に比べると、制服も年季が入ってて、ちょっと着崩してたりしてさ。

 ボロボロの帽子なんかもすごくカッコよかった。そして何でも出来る(ように見えた)。早くああいうふうになりたいって真剣に思ってたな。だから小さい子の面倒も一生懸命みたりね。前にも少し話したけど、僕はこういう時代だからボーイスカウトみたいなことって絶対に必要だと思う。そうしたら間違ったナイフの使い方はしないだろうし、金属バットを振り回すこともない、って思ってる。

 ボーイスカウトの活動から、少年たちはいろんなことを身体で学んでいく。先生が黒板に書いてることをただ写してるだけじゃなくって、自分で、自分の細胞でいろんなことを学んで、身体で学習していく。それは今の時代にとっても必要なことなんじゃないだろうか。

僕自身はボーイスカウトに入っていたことは、すごくいいことだったと思ってる。そして教えのとおり、生涯ボーイスカウトであり続けたい、と思う。

 


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