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第11回: 「中高年よ!もっとキャンプを楽しもう」
 僕は中高年の人にも、もっともっとキャンプを楽しんでほしいと思ってる。この世代は、子どもの頃にキャンプを体験してるんだけど今は離れちゃってる人が多い。それはやっぱり昔の辛かったキャンプのイメージをまだ引きずってるから。その頃体験してるのは、圧倒的に訓練型のキャンプが多かっただろうからね。今はキャンプ場の設備もメチャメチャ良くなってるし、道具だって、知らない人が見たらぶったまげちゃうぐらい進化してる。パチンとやるだけで明々とランプがついちゃったり、調理道具だってとってもラクチンになってるんだけど、そういうことがあまり知られてないんじゃないかな。

もう1つ二の足を踏んじゃうのは、一緒に行くやつの中にベテランがいると、そいつと比べられんじゃないか、バカにされるんじゃないか、っていう恐怖感が先にたっちゃう。ナイフの使い方とか、ロープの使い方とか、「何だおまえ、こんなことも知らないの?」って言われたり、奥さんに「あんたダメね」って思われるんじゃないか、って。男はヤなんだよね、そういうの。ほら僕らの世代って妙にプライド高いし、会社では偉そうにしてるワケだしね。
ま、どっかで隠れて練習してから行く、っていうのも手なんだけど、僕としてはもっと素直に開き直っちゃってもいいと思う。「まったくしたことないから教えて下さい」って最初に言っちゃうとかね。逆にそういう能力をひけらかしたいヤツもいっぱいいるから、「もう全部任せた」って言って自分は後片付けに徹するとか。さすがに何もしないのはまずいから。

 その辺を気楽に考えて楽しんで欲しい。あとは色んな事を全て受け入れる。やりたい事が10あったって2しか出来ないかもしれないし、やろうと思ってた事が 雨降って全然出来ない場合もあるし。雨が降ったら雨を受け入れ、雪が降ったら雪を受け入れ。ごはんが焦げたっていいじゃない。お焦げなんて作るの難しいんだから。電気釜じゃ絶対出来ないんだよ?文句が多くなったら多い分だけ楽しくないから、そういうことを全部受け入れちゃえば、楽しいし、ラク。人生もおんなじだけどね。
 
 
 
 でもやっぱり頭のすみっこでは、前回言ったように自然が相手だ、っていうことを忘れて欲しくない。何が起こるかわからないから、やっぱり「そなえよつねに」っていう部分を残しつつ、ラクな気分で楽しむ。そんなキャンプがいいと思う。

僕がキャンプで楽しいな、と思うのは、自然とみんなが火のまわりに集まってきてなんだかんだとしゃべってる時。なんかみんなすごく素直になって、普段会社なんかでは絶対言わないような事をしゃべってる。何だろう、不思議だよね。火から何か出てるのかな。水もそうだよね。火と水。何だかいつもより素直になっちゃう。僕は中高年にこそ、こういう気分を味わって欲しいと思ってる。
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