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最終回: 「海の近くの僕の家」
     一年ちょっと前に、海の近くの家を手に入れた。30年くらい前に建った家。
最後にその家の話をしよう。

 家の前には川が流れてて、その川を下っていくと海に出られる。前にも話し たけど僕は水と火が好きだから、水を見ながら暮らせるっていうのは、すごく 贅沢なカンジがして嬉しい。家は築30年だからいろんなところにガタがきてて、 水が漏ったり錆びてたり、そんなところを自分でちょこちょこ直しながら。で もまだ完成してない。一応は住めるけどね。 

 この家の1階にはテントが常時張ってある。部屋の中にね。え?なんでかっ て?ほら以前話したじゃない?僕はテントの中にいるのがすごく好き。安心 するんだよね。だから昔から家の中でもテント張って寝たりしてたんだけど、 ここでは常設。普通のテントだと天井につかえちゃうから、上の部分がフラッ トなテントをオーダーして作ってもらちゃった。この中にアウトドア用のベッドを入れて昼寝なんかしてる。これがすごく快適。 家の中にはそれ以外に、
オートバイが置いてあったり、自転車が置いてあったり。あとはサーフボード。
 あ、卓球台を入れたから卓球もできる。外に出ると、まず3歩歩け釣りができる。なんたって目の前が川だから。これがまた釣れるんだ。でも釣れ過ぎちゃって、ちょっと面白くない。
 それとテラスにはバーベキューセットがこれも常設。いつでもできる。あとは庭でバスケットボールができるかな。

 そうそう、露天風呂を自分で作った。そういうキットが売ってるんだけどね。
それを買ってきて川っぺりに自分で作って。薪を焚いて沸かすんだけど、夜、星を見ながら入る。川に月が映って、魚が跳ねて。これは最高。僕は、なんだかどこにいてもおんなじ事をやってる。日常生活もキャンプみたい。

実は僕は家を替えるのがすごく早い。もう何回引っ越ししたかもわからないし、どこに住んだのかも覚えてないくらい。面倒臭がりなくせに、引っ越しは楽しくてしょうがない。わくわくする。今度はどんな人に出会うのかな、とかね。まさにキャンプに出かけていくのと同じだね。

この家に関しても、今回のキャンプ場はこの海の近くの家、っていうカンジ。もしかしたら僕の人生そのものが、生涯旅を続けるキャンプのようなものなのかもしれない。

長い間読んでくれてありがとう。では今度どこかのキャンプ場で出会う日まで。
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